「失恋ショコラティエ」最終回 感想

 爽太はショコラが作れなくなっていた。
 紗絵子は吉岡の元へ戻ると告げ、部屋を出て行く。

 食事の後、一緒に関谷のマンションへタクシーで向かう薫子。
 「爽太くん、今頃どうしてるかな。」マンションの前でつぶやく薫子。
 「帰ります。」と引き返す。

 公園のベンチで寝そべっている爽太。
 父、誠は「うまいもん食えば幸せになれる。だからオレはケーキ屋になったんだ。」

 紗絵子と話す薫子。
 「ずっとお店を休んでるんです。」と薫子は話す。
 「チョコバーができるのを待ってたんです。」
 「幸せですか?吉岡さんといて幸せ?」
 「嫌な事もありますよ。」「けど楽しい瞬間もある。」
 
 テレビで新しいお店の紹介をしている。

 店の前まで行ってみる。「爽太くん。」六道が声をかける。

 「ショコラ・ヴィ」に戻る爽太。お店は営業していた。

 お店を続けようと言う薫子。「何で?紗絵子さんがいないから?」
 紗絵子を奪いに行けばいいと言う。

 「好きだったからだよ。」と薫子。
 「爽太くんにショコラティエでいて欲しい。」

 携帯に連絡が。
 「ごめんね、急に呼び出して。」と爽太。

 「これ。」袋を差し出す。
 「チョコバーができたんだ。約束だったから。」
 「今ここで、紗絵子さんに食べて欲しいんだ。」
 一口食べて「美味しいよ。」と紗絵子。
 「でも普通だね。」と爽太は言う。
 「わかるでしょ?そのチョコバーがダメだって事。
 紗絵子さんを失ってからっぽになっちゃったから。」
 「幸せにしたかった。
 あなたがいないなら、ショコラティエでいたって意味が無い。」 
 与えてくれるインスピレーションなしにはショコラを作れなくなった。
 「自分の力だけでショコラを生み出せるショコラティエにならないと。」
 「だから紗絵子さんには2度と会わない。」 
 自分と決別するために。

 「かけがえの無い宝物だよ。たとえ幻想だったとしても。」
 「オレにとって特別な人だったんだよ。」
 「今までホントにありがと。」       

 「嬉しいよ。私頑張るから。爽太くんも頑張ってね。」

 去っていく紗絵子。
 
 『やっと失恋する事ができたよ。これでホントにお別れだね。
 さよなら、紗絵子さん。』

 えれなと会う。
 チケットを返す。
 「謝らないで。」「爽太君みたいな最低な男、待ってるだけ時間の無駄じゃん。」
 「オレ、えれなに会えて良かった。」

 旅立つ準備をした爽太。
 「あたしと付き合う?」と薫子。
 「冗談だよ、冗談。」
 「いよいよ出発だね。」とオリヴィエ。

 ショーのステージに立つえれな。

 紗絵子を失い「オレはまだ方向感覚を掴めずにいる。」
 でも前を見て歩いていくと。
 「ショコラティエだから。」

 そんな最終回でした!!

 紗絵子の小悪魔のような不思議キャラは封印され、常識的かつ順当に夫の元へ戻り、爽太は長い道のりを経て紗絵子というひとりの女性への恋を終わらせました。
 ショコラティエとしての存在理由そのものだった彼女。
 彼女の存在が創作へのインスピレーションを与えてくれた。
 でもそんな自分とお別れし、パリへと旅立つ事を決めた爽太。


 なんだかと~っても爽やかな締めくくりでしたね。

 途中の展開が信じられないくらい。

 ショコラ・ヴィの2階に住み着いた彼女はいったい何をしたかったのか?
 どうしたかったのか。
 結局、ほんの少しの気晴らし、逃避。
 ちょっと残念だなぁ~。
 
 綺麗にまとまってはいたけど。

 えれなとは結局元さやにもならなかった。
 そりゃそうですよね。
 薫子もえれなも紗絵子の代わりじゃないしね。それは上手く行かないと思う。


 恋というものをただ切々と謳いあげたドラマだったよなぁ~。

 恋が与えてくれるエネルギー。
 インスピれージョン。
 「恋」そのもへの賛美、なドラマだったかなぁ。

 恋をしている時の浮き立つ気持ち。
 わくわくする気持ち。
 胸がきゅんとなる瞬間。
 そんな折々のシチュエーションを主人公のモノローグで可笑しく切なく描いて見せてくれました。

 私的には全く新しい感覚の月9でいいと思ったし。
 好きでした。
 全く進展の無いドラマなんかより遙かにいい。

 恋によって創り出されるのがショコラというのも…。
 恋は甘くて濃厚でこってりした、ショコラそのもの、ですよね。


   
 音楽も可憐でした。
 映像も美しかったです!
 

あらすじ 公式サイトより
 爽太(松本潤)は、紗絵子(石原さとみ)のリクエストに応えるべくチョコバーの試作を重ねるが、どうしてもうまくいかない。紗絵子は、深夜まで創作に励む爽太を心配するが、爽太は取り繕うように自信を見せる。

 そんなところへ、えれな(水原希子)が現れる。久しぶりの再会に爽太は言葉が出ないが、えれなは話はすぐに済むという。爽太があれこれ想像するうち、えれなは爽太のことが好きだと告白。さらに、自分のことが好きなら見に来てほしい、とファッションショーのチケットを手渡すと「ショコラ・ヴィ」を後にする。潔く思いを伝えるえれなを前に、立ち尽くすしかなかった爽太。その様子を紗絵子が見ていた。

 その頃、薫子(水川あさみ)は紗絵子に言われ、関谷(加藤シゲアキ)を食事に誘うメールを送った。プライベートな相談に乗ってもらううち、薫子と紗絵子は意気投合。一緒に買い物に出かけるようにもなる。

 一方の爽太は相変わらず創作に苦戦していた。紗絵子を思うとショコラ作りのインスピレーションがわき上がっていた頃の気持ちを取り戻そうとするが、出口を見いだせないでいた。そんなとき、紗絵子が帰ってくる。紗絵子は爽太に声をかけ、バックヤードへ行こうとするが、突然、倒れ込んでしまう。

 紗絵子を病院へ運んだ爽太は、医師から貧血を起こしたようだと告げられた。目を覚ました紗絵子を心配そうに見つめる爽太。紗絵子は、爽太が思いもよらない事実を告げた。

他キャスト
 オリヴィエ(溝端淳平)
 まつり(有村架純)
 誠(竹中直人)
 六道誠之助(佐藤隆太) 
 吉岡(眞島秀和)

 第1話  第2話  第3話  第4話  第5話
 第6話  第7話  第8話  第9話  第10話

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