「東野圭吾ミステリーズ 第11話再生魔術の女」感想
あらすじ 公式サイトより
中尾章代(鈴木京香)が院長の『中尾レディースクリニック』に、根岸峰和(小澤征悦)、千鶴(西田尚美)夫婦がやって来た。章代は不妊治療に取り組む傍ら、それでも子宝に恵まれない夫婦に、望まれずに産まれた子供の養子縁組も行っている。この日、根岸夫婦は章代が手配した子供に会いに来たのだ。千鶴は手放しで喜ぶのだが、峰和は“特別にお持ちした話”という章代の言葉に引っかかるものを感じる。
『根岸コーポレーション』専務の峰和は、社長の義政(竜雷太)の娘、千鶴と結婚した根岸家の婿養子。他人を蹴落とし、なりふり構わず出世して来た峰和が、章代の言葉に疑問を持つのも無理は無い。義政からも、章代とは後腐れのないようにしておけと釘を刺された。
そんな時、峰和は章代に呼び出される。そこは、峰和がかつてよく使っていた店だった。章代は峰和に養子縁組の5つの条件を確認。それは、赤ちゃんを愛すること。経済的余裕。家庭内不和がない。夫婦ともに健在。そして、夫婦ともに犯罪歴がないこと…。そんな章代に、峰和は特別に世話をしてもらった礼だと小切手を渡そうとするが断られてしまう。章代は自ら調べた峰和の経歴が自分に似ていると話す。そんな章代の話に、峰和は“特別”の意味が自分に気があるということではないかと思い…。
* * * * * *
「マイファニーバレンタイン」が店内に流れる。
「あなたと私は同じだから。」と章代は言う。」
「本郷峰和さん。」
「両親は「早くに亡くなりまして。」峰和は話す。
「夫は結婚して4年目に病気で亡くなりました。」章代も言う。
峰和のことを「欲しい物は何でも手に入れてきた。」
携帯が鳴る。「患者さんからの呼び出しで。」と席を立つ。
章代を家に招く峰和と千鶴。
料理とワインでもてなす。
赤ん坊が泣き出し千鶴が席を外す。
峰和は章代にリボンをかけたプレゼントの箱を渡す。
「嬉しい。」と章代。さっそく開けてみる。
自分の好きな香りだという峰和。
「ちょっと失礼します。」
戻ってきた章代に「つけてらしたんですか?」
以前、峰和が住んでいた「アパート取り壊されてビルになっちゃった。」
更に「長い髪の女性が好みだったのね。」
「あなたの事なら何でも知ってます。」
「この香り…。」と戻ってきた千鶴が同じ香水を峰和にもらったと。
「私の妹もこの香水が好きなんです。」章代は話す。
妹は「殺されたんです。7年前に。」
章代が会社の前で社長と話している。
「偶然通りかかって。」と章代。
「偶然じゃあ、ありませんよね。」
章代の元を訪れる峰和。
「それ私なんですよ。妹が描いてくれたんです。」
美大を卒業した妹は
「クラブでホステスのバイトをしてたんです。」

「犯人は捕まったんですか?」
「外国人窃盗団が犯人ではないと思います。」
妹を殺したのは彼女の恋人です。」
「偽装工作をした。」
「玄関から出て合鍵で閉めた。」
「新潟までお墓参りに行く予定だった。」からと章代。
(回想シーン)「弓子!」
章代が鍵を開け部屋に入るとベッドでうつ伏せの妹。
恋人にとって弓子が「邪魔な存在だったとしたら?」
「また憶測ですか?」
「香りだけは隠せなかった。
あなたにもらった香水と同じ。」
複数の女性に香水を贈るとき、同じ物にすれば移り香も平気。
「実は最近ある男の存在が分かったんです。」
「遺品の整理をする気になったんです。」
「姓名判断の本です。」
「この中に書き込みがあります。」
『本郷弓子』とあった。
「本郷はアルバイトをしていた店の客でした。」
「調べました。
どうしてワインを飲むようになったのか。
どうしてジャズを聴くようになったのか。
髪を伸ばし始めたのか。」
「採取しておいたんですよ。
冷凍保存しておいたんですよ。」
「犯人の子供を作りました。
卵子は私のものを使いました。
性交渉がなくても子供は作れる。」
「じっと祈ってました。どうか彼らが養子を…。」
「犯人と私の子供。」をもらってくれるように。
「あなたはこのスカーフで妹を殺した。
弓子はたった一人の私の家族だった。
あなたに似てくるわ。」
「どうごまかすの?」
奥さんはあなたとあの子が親子かどうかを鑑定するだろうと。
峰和はスカーフを章代の首に巻くが…。
「おかえりなさい。」千鶴は子供を抱いて言う。
「この子は返そう。」
「嫌よこの子がいいの。」
「あなたと家庭を作りたいの。」
「あの子はあなたに似てくるわ。」
喪服を着て出かける章代。
「案外もろかったんですね。
そんなに怖かったんですか。あの子が。」
「ほんとはあなたの子供なんかじゃない。」
「全部嘘。」
東野圭吾ミステリーズ。最終話。
鈴木京香のほぼ、ひとり芝居でしたね。
淡々と話し続ける京香さん。
さすがな貫禄で。
だいたい先の読める話ではありました。
やっぱり違ったのよね。^^;
子供は普通に引き取り手の無い子。
相手が犯人だからこそ有効な恐ろしい話。
内容はかなり恐ろしい…。
犯人だけが感じる恐怖…ですよね。
男女の愛憎が絡んだ心理サスペンスの世界でした。
「性」や「生殖」を扱う内容は下手すると生々しくなりますが…。
小道具と舞台装置が非日常の世界を演出。
更にヒロインは医者として医療の観点から淡々と説明する。
ジトジトした暗い内容を、そうとは感じさせなかったですね。
画面に登場するアイテムひとつひとつがお洒落。
何より鈴木京香がノーブルで雰囲気があって良かった~!
他キャスティングも慎重で手堅かったと思います。
(2012年、夏はオリンピックが有りました。
熱狂的大イベントの前に、連続ドラマが吹き飛ばされそうに…。
今期のドラマは3作品だけ感想を書くことができました。
来期はどうかなぁ?これと同じくらいのペースで書けるといいなぁ。
TB送ってくださる方々ありがとうございます。
こちらからのが飛ばないこともあるようで、すみません。
懲りずに送ってくださいね。
では、またよろしく…。)
第1話さよならコーチ
第2話犯人のいない殺人の夜
第3話エンドレス・ナイト
第4話レイコと玲子
第5話甘いはずなのに
第6話シャレードがいっぱい
第7話白い凶器
第8話小さな故意の物語
第9話結婚報告
第10話二十年目の約束
中尾章代(鈴木京香)が院長の『中尾レディースクリニック』に、根岸峰和(小澤征悦)、千鶴(西田尚美)夫婦がやって来た。章代は不妊治療に取り組む傍ら、それでも子宝に恵まれない夫婦に、望まれずに産まれた子供の養子縁組も行っている。この日、根岸夫婦は章代が手配した子供に会いに来たのだ。千鶴は手放しで喜ぶのだが、峰和は“特別にお持ちした話”という章代の言葉に引っかかるものを感じる。
『根岸コーポレーション』専務の峰和は、社長の義政(竜雷太)の娘、千鶴と結婚した根岸家の婿養子。他人を蹴落とし、なりふり構わず出世して来た峰和が、章代の言葉に疑問を持つのも無理は無い。義政からも、章代とは後腐れのないようにしておけと釘を刺された。
そんな時、峰和は章代に呼び出される。そこは、峰和がかつてよく使っていた店だった。章代は峰和に養子縁組の5つの条件を確認。それは、赤ちゃんを愛すること。経済的余裕。家庭内不和がない。夫婦ともに健在。そして、夫婦ともに犯罪歴がないこと…。そんな章代に、峰和は特別に世話をしてもらった礼だと小切手を渡そうとするが断られてしまう。章代は自ら調べた峰和の経歴が自分に似ていると話す。そんな章代の話に、峰和は“特別”の意味が自分に気があるということではないかと思い…。
* * * * * *
「マイファニーバレンタイン」が店内に流れる。
「あなたと私は同じだから。」と章代は言う。」

「本郷峰和さん。」
「両親は「早くに亡くなりまして。」峰和は話す。
「夫は結婚して4年目に病気で亡くなりました。」章代も言う。
峰和のことを「欲しい物は何でも手に入れてきた。」
携帯が鳴る。「患者さんからの呼び出しで。」と席を立つ。
章代を家に招く峰和と千鶴。
料理とワインでもてなす。
赤ん坊が泣き出し千鶴が席を外す。
峰和は章代にリボンをかけたプレゼントの箱を渡す。
「嬉しい。」と章代。さっそく開けてみる。
自分の好きな香りだという峰和。

「ちょっと失礼します。」
戻ってきた章代に「つけてらしたんですか?」
以前、峰和が住んでいた「アパート取り壊されてビルになっちゃった。」
更に「長い髪の女性が好みだったのね。」
「あなたの事なら何でも知ってます。」
「この香り…。」と戻ってきた千鶴が同じ香水を峰和にもらったと。
「私の妹もこの香水が好きなんです。」章代は話す。
妹は「殺されたんです。7年前に。」
章代が会社の前で社長と話している。
「偶然通りかかって。」と章代。
「偶然じゃあ、ありませんよね。」
章代の元を訪れる峰和。
「それ私なんですよ。妹が描いてくれたんです。」
美大を卒業した妹は



「犯人は捕まったんですか?」
「外国人窃盗団が犯人ではないと思います。」
妹を殺したのは彼女の恋人です。」
「偽装工作をした。」
「玄関から出て合鍵で閉めた。」
「新潟までお墓参りに行く予定だった。」からと章代。
(回想シーン)「弓子!」
章代が鍵を開け部屋に入るとベッドでうつ伏せの妹。
恋人にとって弓子が「邪魔な存在だったとしたら?」
「また憶測ですか?」
「香りだけは隠せなかった。
あなたにもらった香水と同じ。」
複数の女性に香水を贈るとき、同じ物にすれば移り香も平気。
「実は最近ある男の存在が分かったんです。」
「遺品の整理をする気になったんです。」
「姓名判断の本です。」
「この中に書き込みがあります。」
『本郷弓子』とあった。
「本郷はアルバイトをしていた店の客でした。」
「調べました。
どうしてワインを飲むようになったのか。
どうしてジャズを聴くようになったのか。
髪を伸ばし始めたのか。」
「採取しておいたんですよ。
冷凍保存しておいたんですよ。」
「犯人の子供を作りました。
卵子は私のものを使いました。
性交渉がなくても子供は作れる。」
「じっと祈ってました。どうか彼らが養子を…。」
「犯人と私の子供。」をもらってくれるように。
「あなたはこのスカーフで妹を殺した。
弓子はたった一人の私の家族だった。
あなたに似てくるわ。」
「どうごまかすの?」
奥さんはあなたとあの子が親子かどうかを鑑定するだろうと。
峰和はスカーフを章代の首に巻くが…。
「おかえりなさい。」千鶴は子供を抱いて言う。
「この子は返そう。」
「嫌よこの子がいいの。」
「あなたと家庭を作りたいの。」
「あの子はあなたに似てくるわ。」

喪服を着て出かける章代。

「案外もろかったんですね。
そんなに怖かったんですか。あの子が。」
「ほんとはあなたの子供なんかじゃない。」
「全部嘘。」
東野圭吾ミステリーズ。最終話。
鈴木京香のほぼ、ひとり芝居でしたね。
淡々と話し続ける京香さん。
さすがな貫禄で。
だいたい先の読める話ではありました。
やっぱり違ったのよね。^^;
子供は普通に引き取り手の無い子。
相手が犯人だからこそ有効な恐ろしい話。
内容はかなり恐ろしい…。
犯人だけが感じる恐怖…ですよね。
男女の愛憎が絡んだ心理サスペンスの世界でした。
「性」や「生殖」を扱う内容は下手すると生々しくなりますが…。
小道具と舞台装置が非日常の世界を演出。
更にヒロインは医者として医療の観点から淡々と説明する。
ジトジトした暗い内容を、そうとは感じさせなかったですね。
画面に登場するアイテムひとつひとつがお洒落。
何より鈴木京香がノーブルで雰囲気があって良かった~!
他キャスティングも慎重で手堅かったと思います。
(2012年、夏はオリンピックが有りました。
熱狂的大イベントの前に、連続ドラマが吹き飛ばされそうに…。
今期のドラマは3作品だけ感想を書くことができました。
来期はどうかなぁ?これと同じくらいのペースで書けるといいなぁ。
TB送ってくださる方々ありがとうございます。
こちらからのが飛ばないこともあるようで、すみません。
懲りずに送ってくださいね。
では、またよろしく…。)
第1話さよならコーチ
第2話犯人のいない殺人の夜
第3話エンドレス・ナイト
第4話レイコと玲子
第5話甘いはずなのに
第6話シャレードがいっぱい
第7話白い凶器
第8話小さな故意の物語
第9話結婚報告
第10話二十年目の約束
この記事へのコメント
そちらからトラックバックが飛ばない原因がわかりました。
ウェブリブログの場合はリンクを『フリースペース3』に書いていただく必要があるみたいです。やり方を書いておきましたので、ご覧になって設定してみてください。
http://doramaq.blog.fc2.com/blog-entry-522.html
過去記事でも遠慮なくトラックバックしていただいてかまいません。
今後ともよろしくお願いいたします。