「それでも、生きてゆく」第7話感想
「私がお話できるのは皆さんを救えるような話しではありません。」
医療少年院で三崎文哉(風間俊介)と関わりのあった東雪恵(酒井若菜)。深見洋貴(瑛太)は東京で彼女を探し、当時のことを聞くため釣り船屋『ふかみ』へと連れて来る。
ちょうど『ふかみ』に弟、耕平(田中圭)も来ていて、母、響子(大竹しのぶ)と一緒に雪恵の話を聞く事になった。
雪恵が語り始め、回想シーンと現在が交差していく。
二人が出会ったのは「9年前。」
「三崎文哉が退院する1年前でした。」
罪を悔い改め社会生活を送れるようになったと周囲はそう判断していた。
彼は更生した。
たったひとりを覗いては。
雪恵は以前男に貢いでいたらしい。「300万じゃなくて3000万です。」
文哉が欲しい物と折り紙を交換していく二人。
場面は変わって草間ファームの草間五郎(小野武彦)に電話が。
「千葉の果樹園。」に行くと三崎駿輔(時任三郎)は妻、隆美(風吹ジュン)に告げる。
「会えば分かるわよね。あの子が今どんな人間なのか分かるわよね。」
再び回想シーン。
噂になる東と文哉。
図書館でルーベンスの画集を文哉に見せる雪恵。
フランダースの犬の最終回に出てきた絵を見ている。
文哉は退院する。後をつける雪恵。
ラーメン屋で折りたたんだ紙に住所が書かれてあって、それから文哉と雪恵の交際が始まる。
食事を作りいっしょに暮らす雪恵。産婦人科から出てきた彼女は携帯で誰かに話している。文哉がそれを受けているのか呆然とした表情だ。
アパートに戻り、「ビール。」と買ってくるようにせがむ。
雪恵は階段から落ち流産する。文哉の置いたスーパーの袋に足を取られたのだ。
彼女は文哉の日記を見る。
夢を見ている文哉。
ハンマーで頭を殴られながら餃子を作る雪恵。
何のために生まれてきて、何のために生きてるのかさえ分からない。
それでも生きていると、文哉の心の闇が綴られていた。
「私は女ではなく母親でもなく人間でさえなかった。水槽だった。かわいそうな金魚が入った。」
「彼を救う事ができませんでした。」
「保護司だった人から聞きました。千葉にある果樹園で働いています。」
草間真岐(佐藤江梨子)は娘、悠里(原涼子)の姿が見えないので探していた。
そのころ三崎駿輔と落ちあう草間五郎。
バドミントンをしている悠里と臼井紗歩(安藤サクラ)。
そこへ文哉が。
様子がおかしいので止めようとする紗歩。手にはハンマーが。
釣り船屋を出て別れ際「彼を楽にして上げて欲しい。」
洋貴に言う雪恵。
「兄ちゃんが人殺しになっても困るからさ。」
洋貴と一緒に車に乗り込んだ耕平はそう言う。
釣り船屋に双葉がやって来る。
響子が気づく。「入って。」と双葉を中へ入れる。
悠里に「お母さんの所へ帰ろうか。」と文哉。
「兄は亜季ちゃんの命を奪った事反省していません。」
そう響子に頭を下げ謝る双葉。
「平気な顔してなんで生きてられんの?」と文哉をののしっている真岐。
「どうして平気なの?」
「あんたみたいな人間生まれてこなければ。」
洋貴と耕平は千葉へ向かっている。
響子は「あなたと洋貴と二人で考えるの。」幸せになる方法を。
「靴と靴下買って上げたいです。
いつもかかと踏んで歩いてるし、靴下変な色のを履いてるし。
ごはんつくってあげたいです。」
洋貴の好物は「冷凍みかん。」らしい。「つくりがいがない。」
「双葉ちゃんは洋貴に何して欲しい?」と響子は尋ねる。
「閉まっておいて。洋貴の事信じてあげて。」
草間ファームに到着した三崎駿輔と五郎。
五郎は娘、真岐がいないので2階に上がる。
「真岐いるのか?」と声をかけ健二=三崎文哉の部屋に入っていく。
ドライブインで車を止め刃物を確かめる洋貴。
第7話は雪恵の回想シーンを織り交ぜ描かれました。
彼女は文哉に興味を持ち、「ファン。」だと言って彼が欲しがっている画材の絵の具や筆を買い与えます。文哉はお礼の代わりに色紙を折って彼女にそっと渡します。
こういうシーンだけ見ると何だかロマンチックな交流に思えます。
ただ、特別な配慮の要る場で看護師ひとりがこんな自由に接近し、個人的な交流を持てるとはまず考えられません。
そこはドラマですよね。
しかし彼の日記の内容は怖かったですね。
自分ではどうすることもできない「殺人衝動」。
文哉の心の中を今回は見ることになったのですが、解明できたというより、得体の知れない何かを抱えた人間の苦悩を垣間見せられた。
他人にもどうすることもできないもどかしさですね。
今まで「被害者家族」と「加害者家族」の心情を中心に描かれたドラマでしたが、「加害者」本人の現在進行形が加わってきて、物語はサイコスリラー、下手するとホラーへとテイストが変わりそうです。
更に洋貴の行動次第では復讐サスペンス物へと一気に加速していくのかもしれません。
エンタテイメントの要素が強くなりそうですね。
いいか悪いかともかく、目が離せません。
妹、双葉と一緒に新しい人生を送ろうと旅立つつもりでいたのに、被害者家族に会うよう迫られ、そして身の拠りどころだった草間ファームでは紗歩に過去をばらされ、真岐にまで責め立てられ、これではどこにも行く場所がありません。
周りが気づかないうちに文哉を追い詰めていきます。
紗歩はどうなったのか?
そして真岐は?
ところで…雪恵役の酒井若菜はいいですね。
ちょっと陰があって寂しげな感じがして。
けど医療少年院にいる少年はないでしょう?(^^ゞ
男運が悪いというより男を見る目が…。(汗)
佐藤江梨子が唯一このドラマの中でフェロモン振りまく存在でした。
酒井若菜が加わって強力~~!!
風間俊介はめっちゃお得?
絶妙なキャスティングですよね。^^;
だって瑛太なんてばぁちゃんみたいな服着た痩せ痩せの満島ひかりと変な会話交わしてるばっかで、色っぽいシーン全然ないし。
それと優等生で肩こりそうな藤村五月(倉科カナ)だし。( ̄- ̄;)
いや、そういうドラマじゃないんで…と洋貴に突っ込まれそうですが。
大竹しのぶは相変わらず上手かった。
別格ですね。
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話
第6話
医療少年院で三崎文哉(風間俊介)と関わりのあった東雪恵(酒井若菜)。深見洋貴(瑛太)は東京で彼女を探し、当時のことを聞くため釣り船屋『ふかみ』へと連れて来る。
ちょうど『ふかみ』に弟、耕平(田中圭)も来ていて、母、響子(大竹しのぶ)と一緒に雪恵の話を聞く事になった。
雪恵が語り始め、回想シーンと現在が交差していく。
二人が出会ったのは「9年前。」
「三崎文哉が退院する1年前でした。」
罪を悔い改め社会生活を送れるようになったと周囲はそう判断していた。
彼は更生した。
たったひとりを覗いては。
雪恵は以前男に貢いでいたらしい。「300万じゃなくて3000万です。」
文哉が欲しい物と折り紙を交換していく二人。
場面は変わって草間ファームの草間五郎(小野武彦)に電話が。
「千葉の果樹園。」に行くと三崎駿輔(時任三郎)は妻、隆美(風吹ジュン)に告げる。
「会えば分かるわよね。あの子が今どんな人間なのか分かるわよね。」
再び回想シーン。
噂になる東と文哉。
図書館でルーベンスの画集を文哉に見せる雪恵。
フランダースの犬の最終回に出てきた絵を見ている。
文哉は退院する。後をつける雪恵。
ラーメン屋で折りたたんだ紙に住所が書かれてあって、それから文哉と雪恵の交際が始まる。
食事を作りいっしょに暮らす雪恵。産婦人科から出てきた彼女は携帯で誰かに話している。文哉がそれを受けているのか呆然とした表情だ。
アパートに戻り、「ビール。」と買ってくるようにせがむ。
雪恵は階段から落ち流産する。文哉の置いたスーパーの袋に足を取られたのだ。
彼女は文哉の日記を見る。
夢を見ている文哉。
ハンマーで頭を殴られながら餃子を作る雪恵。
何のために生まれてきて、何のために生きてるのかさえ分からない。
それでも生きていると、文哉の心の闇が綴られていた。
「私は女ではなく母親でもなく人間でさえなかった。水槽だった。かわいそうな金魚が入った。」
「彼を救う事ができませんでした。」
「保護司だった人から聞きました。千葉にある果樹園で働いています。」
草間真岐(佐藤江梨子)は娘、悠里(原涼子)の姿が見えないので探していた。
そのころ三崎駿輔と落ちあう草間五郎。
バドミントンをしている悠里と臼井紗歩(安藤サクラ)。
そこへ文哉が。
様子がおかしいので止めようとする紗歩。手にはハンマーが。
釣り船屋を出て別れ際「彼を楽にして上げて欲しい。」
洋貴に言う雪恵。
「兄ちゃんが人殺しになっても困るからさ。」
洋貴と一緒に車に乗り込んだ耕平はそう言う。
釣り船屋に双葉がやって来る。
響子が気づく。「入って。」と双葉を中へ入れる。
悠里に「お母さんの所へ帰ろうか。」と文哉。
「兄は亜季ちゃんの命を奪った事反省していません。」
そう響子に頭を下げ謝る双葉。
「平気な顔してなんで生きてられんの?」と文哉をののしっている真岐。
「どうして平気なの?」
「あんたみたいな人間生まれてこなければ。」
洋貴と耕平は千葉へ向かっている。
響子は「あなたと洋貴と二人で考えるの。」幸せになる方法を。
「靴と靴下買って上げたいです。
いつもかかと踏んで歩いてるし、靴下変な色のを履いてるし。
ごはんつくってあげたいです。」
洋貴の好物は「冷凍みかん。」らしい。「つくりがいがない。」
「双葉ちゃんは洋貴に何して欲しい?」と響子は尋ねる。
「閉まっておいて。洋貴の事信じてあげて。」
草間ファームに到着した三崎駿輔と五郎。
五郎は娘、真岐がいないので2階に上がる。
「真岐いるのか?」と声をかけ健二=三崎文哉の部屋に入っていく。
ドライブインで車を止め刃物を確かめる洋貴。
第7話は雪恵の回想シーンを織り交ぜ描かれました。
彼女は文哉に興味を持ち、「ファン。」だと言って彼が欲しがっている画材の絵の具や筆を買い与えます。文哉はお礼の代わりに色紙を折って彼女にそっと渡します。
こういうシーンだけ見ると何だかロマンチックな交流に思えます。
ただ、特別な配慮の要る場で看護師ひとりがこんな自由に接近し、個人的な交流を持てるとはまず考えられません。
そこはドラマですよね。
しかし彼の日記の内容は怖かったですね。
自分ではどうすることもできない「殺人衝動」。
文哉の心の中を今回は見ることになったのですが、解明できたというより、得体の知れない何かを抱えた人間の苦悩を垣間見せられた。
他人にもどうすることもできないもどかしさですね。
今まで「被害者家族」と「加害者家族」の心情を中心に描かれたドラマでしたが、「加害者」本人の現在進行形が加わってきて、物語はサイコスリラー、下手するとホラーへとテイストが変わりそうです。
更に洋貴の行動次第では復讐サスペンス物へと一気に加速していくのかもしれません。
エンタテイメントの要素が強くなりそうですね。
いいか悪いかともかく、目が離せません。
妹、双葉と一緒に新しい人生を送ろうと旅立つつもりでいたのに、被害者家族に会うよう迫られ、そして身の拠りどころだった草間ファームでは紗歩に過去をばらされ、真岐にまで責め立てられ、これではどこにも行く場所がありません。
周りが気づかないうちに文哉を追い詰めていきます。
紗歩はどうなったのか?
そして真岐は?
ところで…雪恵役の酒井若菜はいいですね。
ちょっと陰があって寂しげな感じがして。
けど医療少年院にいる少年はないでしょう?(^^ゞ
男運が悪いというより男を見る目が…。(汗)
佐藤江梨子が唯一このドラマの中でフェロモン振りまく存在でした。
酒井若菜が加わって強力~~!!
風間俊介はめっちゃお得?
絶妙なキャスティングですよね。^^;
だって瑛太なんてばぁちゃんみたいな服着た痩せ痩せの満島ひかりと変な会話交わしてるばっかで、色っぽいシーン全然ないし。
それと優等生で肩こりそうな藤村五月(倉科カナ)だし。( ̄- ̄;)
いや、そういうドラマじゃないんで…と洋貴に突っ込まれそうですが。
大竹しのぶは相変わらず上手かった。
別格ですね。
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話
第6話
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